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ピーターうさぎのお話

今日は、ピーターの三回忌でした。



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2011年12月
母は一匹のうさぎを飼い始めました。
ピーターラビットと同じ茶色のうさぎ
ネザーランドドワーフの子うさぎでした。

飼い始めて2週間後、父が亡くなりました。
一人暮らしになった母にとって
ピーターは大切な家族でした。

3年3ヶ月、一人と一匹で過ごしました。

2015年、母が亡くなった後、
私の住む横浜に連れて帰りました。

母の家ではケージの入口を開けると
ピョンと飛び出して部屋を走り回り、
遊び終わるとケージに戻りました。

ところが、私の家ではケージの入口から
外に出ることは一度もなかったのです。
私の家はピーターの家ではなかったのです。

目が真っ黒で大きくて
とてもハンサムな うさぎでした。
ピーターは眉間を撫でてもらうのが大好きで
気持ち良さそうに目を閉じていました。
撫でてあげると、そのお返しのように
私の指を優しくペロペロなめてくれました。
あの感触、今でも忘れません。
うさぎに恋してしまいそうでした。

私の家に少し慣れてきたと思った頃に
突然、天国に行ってしまいました。

4月に母、8月にピーター、
悲しい別れが二度ありました。

ピーターは神経が細やかなうさぎでした。
父が亡くなった後、母のために
母が亡くなった後、私のために
悲しみを癒すように寄り添ってくれました。
私が少しだけ立ち直りかけたのを見て
静かに母のいる天国に旅立ちました。
寂しがり屋の母がピーターを天国に
引き寄せたのかもしれません。

亡くなった翌日、
初めてペットのお葬式をしました。
お骨は大阪の実家に連れ帰りました。
ひとつだけ、メモリアルペンダントに入れて
私が持っています。
スワロフスキーの十字架が光っています。



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1枚目の写真は
幼い頃にお砂場遊びが好きだった
孫を思い出しながら母が陶芸でつくった
うさぎの坊やです。



piecing flower🐰








by piecingflower_v93 | 2018-08-31 22:22